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福神漬文庫FUKUSHINZUKE
硝子の都市と百の仮面
ディストピア群像劇
Novel
硝子の都市と百の仮面
御影 澄架 著 / 連載開始 2026-05-14
感情を数値化し「最適な社会」を実現した近未来都市カガミア。市民は政府発行の「仮面(ペルソナ・チップ)」を顔に装着し、割り当てられた感情だけを生きる。仮面製造工場で働く青年・透は、ある日廃棄処分の仮面の中に「製造番号のない感情」を発見する。それは百年前に抹消されたはずの感情——「渇望」だった。禁忌の感情を宿した透は、システムの歪みに気づく者たちと出会い、都市の最深部に眠る真実へと近づいていく。
第2話 / 全50話4%
登場人物
白瀬 透—主人公
仮面工場の青年工員。無口で従順に見えるが、内側に消えない問いを抱える。禁忌の感情「渇望」に触れたことで覚醒し始める。
鏡花(キョウカ)—ヒロイン
仮面の不正改造を闇で請け負う謎の技師。素顔を誰にも見せず、常に複数の仮面を使い分ける。過去に政府の実験体だった疑惑がある。
漣 庸介—協力者・語り部
感情管理省に勤める中年監察官。体制の忠実な守護者を演じながら、内部の腐敗に密かに記録をつけ続けている二重生活者。
アルマ—敵役
カガミアの創設者の末裔にして現政権の最高執政官。慈愛の仮面をまとい市民に崇拝されるが、その実、人を素材と見なす冷徹な設計者。
零(ゼロ)—謎の存在
仮面をつけていない唯一の人間とされる都市伝説の人物。透の前に幾度か現れ、断片的な真実を囁いては消える。その正体は物語の核心に直結する。
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