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群像劇ファンタジー
真夜中の継ぎ接ぎ市場と、名前のない商人
著者: 藍田 夜子 | 連載開始: 2026-05-14
百年に一度、満月の夜だけ現れる「継ぎ接ぎ市場」。そこでは記憶・感情・才能・寿命といった「見えないもの」が売買される。名前を持たない謎の商人〈無名〉が店を構えるこの市場に、それぞれの欠落を抱えた人々が訪れる。愛した人の記憶を手放した女、声を売って生き延びた少年、嘘をつく才能だけを持ち続ける老人——。彼らの取引が静かに絡み合うとき、市場の真の目的と〈無名〉の正体が浮かび上がる。
第33話 / 全50話66%
登場人物
無名(むめい)—主人公
己の名前を最初の取引で売り払った商人。年齢不詳で飄々としているが、その目だけが深い悲しみを帯びている。
朱雀 澪(すざく みお)—ヒロイン
亡き夫との記憶を少しずつ売り続けてきた未亡人。残りわずかな記憶を取り戻すため市場に通い続ける。
千斗(せんと)—脇役
声と引き換えに病から生還した十七歳の少年。手話と筆談で世界を渡り歩き、市場の裏事情を調べている。
白榊 糸子(しらさかき いとこ)—敵役
市場の監査官を名乗る老婆。取引の無効化と市場の封鎖を目論み、訪問者たちを巧みに操る。
縹(はなだ)—謎の人物
市場にだけ存在する少女の幽影。何も売らず何も買わず、ただ〈無名〉の傍らに寄り添い続ける。
エピソード一覧
第1話潮と路地の間に
2026-05-14第2話声のない少年
2026-05-15第3話嘘の味がする老人
2026-05-16第4話〈無名〉の店じまい
2026-05-17第5話大潮の夜、路地が裂ける
2026-05-18第6話看板に名前はない
2026-05-19第7話千の言葉を持つ少年
2026-05-20第8話嘘と真実の値段
2026-05-21第9話縹という名の影
2026-05-22第10話市場の朝、現世の傷
2026-05-23第11話監査官の名刺
2026-05-24第12話記憶屋の在庫
2026-05-25第13話嘘の海に浮かぶ真実
2026-05-26第14話縹は何を守っているか
2026-05-27第15話次の満月まで——三つの欠落
2026-05-28第16話百日間の手紙
2026-05-29第17話千斗と記憶の密売人
2026-05-30第18話嘘つきの告白
2026-05-31第19話糸子の書庫
2026-06-01第20話市場の声を聞く者
2026-06-02第21話三人が出会う夜
2026-06-03第22話縹の声
2026-06-04第23話才能の行方
2026-06-05第24話澪の最後の記憶
2026-06-06第25話二度目の市場、開幕
2026-06-07第26話閾の商談
2026-06-08第27話糸子の手が伸びる
2026-06-09第28話黄仁の最後の嘘
2026-06-10第29話縹が泣いた夜
2026-06-11第30話市場の記録係
2026-06-12第31話黄仁の告白
2026-06-13第32話取引の歪み
2026-06-14第33話〈無名〉の過去の欠片
2026-06-15